皆さんは、猫の顎の裏をご覧になった事があるでしょうか。
覗いてみると、かなりの高確率で顎に黒いブツブツとした黒い物体がくっついていませんか。
これを「猫ニキビ」と呼ぶそうで、猫の性別や品種、年齢には関係なく、どの猫でも起こる事です。
我が家の猫もこの猫ニキビになってしまって動物病院にお世話になるくらいの状況になってしまいました。再発しないように対処法を動物病院の先生から聞いたので、
今回はこの猫ニキビについて、放っておいて良いのか、どう対処していけば良いのか、治療法含めてまとめてみました。
猫の顎ニキビは放っておいて良いの?
結論から申し上げますと、放っておいてよくありません。
我が家の猫はニキビを放っておいた結果、顎の毛が抜けてしまい、赤く爛れて患部が腫れ上がり、動物病院で治療をしました。
上の写真はまだ良い方の状況で、下から顎を覗き込むとすっかりハゲて血が滲んでいます・・・。
ここまで酷くなるのはほんの稀なケースのようで、
ほとんどの場合は、軽度なニキビのため、
少し顎に黒いブツブツができているレベルで動物病院へ行ったら「よく見かけるケースですよ」と言われて終わります。
その為、重症化しないように、飼い主である私たちが普段から家でしっかりホームケアをする必要があります!
猫ニキビのレベル別症状
まずは猫ニキビの症状についてみていきます。
レベル1(軽症)
顎の裏側付近に黒いブツブツしたものが見えます。除去しようとするとポロポロと砂粒のようなものが落ちてきます。本猫は気にしている素振りは見られません。
レベル2(中程度)
黒いブツブツの量が増え、密集し塊のようになってきます。猫の顔を正面から見ても明らかに異変を感じるレベル。除去しようとしても塊になっている部分がある為、毛ごと抜けてしまいます。よく皮膚を観察してみると赤くなって腫れている様子が見受けられます。まだ猫が自覚していない場合もありますが、違和感を感じて家具などに顔を擦り付けるような仕草が増えてきます。
レベル3(重症)
皮膚が腫れ、炎症をおこし、出血が見られます。黒いブツブツもこびりついてしまい、除去しようとしてもなかなかとれません。触られることを嫌がり、場合によっては細菌感染も疑わしくなります。直ちに動物病院へ行って検査をしてください。
私の場合、レベル2程度で動物病院へ行った時も「よくあるケース」の一言で終わってしまい、治療はコームでニキビの黒いブツブツを少しとり除いて、消毒をしてもらった程度でした。
しかし、その二日後にはレベル3程度の症状が出てしまい、黒いボツボツがかたまって密集して出血してしまったのです。大急ぎで動物病院へ駆けつけました。
結果、可愛い我が子の顎の毛を抜かなければならない事態となってしまい、本当にショックでした・・・。こうならない為にも、普段からのホームケアが大切です!
ホームケアとは
では、実際どのようなケアをしていけば良いのでしょうか。
動物病院の先生から伺った内容をまとめてみました。
【猫ニキビのホームケア方法】
レベル1の段階であれば、下記の二通りの方法が効果的だそうです。レベル2の段階へ行ったら動物病院への受診をお勧めします。
ここでやってはいけないのが、無理にニキビのブツブツを除去しようとする行為です。
つい綺麗にしようと思って強く擦ると、逆に刺激が強すぎて患部を傷つけることとなり、悪化する場合があります。
また、口元を触られることを嫌がる猫も多いので、優しく撫でるようにしてあげましょう。拭き取った後は、軽く清潔な乾いた布類で拭いてあげてください。ニキビが多少残っていたとしても徐々に消えていくので大丈夫です。
我が家の猫は、特にこの方法でいっきにニキビが激減しました。
シャンプーをするときの注意は、必ず猫用のシャンプーを使用することです。
そもそも猫は、犬と違ってほとんどシャンプーをする必要がありません。なぜなら皮膚が弱いから。人間用のシャンプーは、猫には刺激が強すぎるので、必ず専用の物を用意してください。
その際、シャンプーをよく濯ぐことも忘れないこと。
また、あまりにシャンプーが大嫌いで洗わせてくれない場合は、顎だけをシャンプーで洗ってあげても良いと思います。
ちなみに、私が使用しているシャンプーはこちらです。↓
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香りも優しく、よく泡立ち、間違って舐めてしまったり、目に入ってしまっても安全なものだそうです。
そもそも猫ニキビの原因は
猫ニキビの改善方法をまとめてきましたが、そもそも何故ニキビができるのでしょうか?
原因が分からないことには、また同じ辛い目にあってしまいますので、そもそも根元を断たなければなりません。
猫ニキビの原因の多くは、顎の皮脂腺が詰まってしまうためと言われています。毛繕いが上手な猫でも、自分の顎の下を舐めることはできないのに、食事をする時や水を飲む時は、どうしても口周りは汚れてしまいがちです。
食事を取った後は口周りを拭いてあげるなど、普段から飼い主さんがしてあげると良いと思います。
また、食器に繁殖した雑菌の影響、食器素材のアレルギー、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、ニキビダニの影響なども考えられます。
食器は必ず、使ったら直ぐに洗う。できるだけ置き餌をしない。食器はプラスチックよりもガラス・陶器類を利用するなど、予防していきましょう。
重症化してしまった場合の治療法と費用について
どんなに気を付けていても、時には重症化してしまう場合もあると思います。
異変に気付いた時点で、なるべく早めに動物病院へ連れて行ってあげてください。
ちなみに我が猫が動物病院で受けた治療は、まず消毒でニキビの患部を濡らし、コームでニキビを除去されました。
かなりびっしりとこびりついていたため、念入りに先生が除去していくので、毛がボロボロ抜け落ちていきました。カーゼに血が滲んでいてとても心が痛くなりました・・・。
その後は、炎症を抑えるための塗り薬を塗ってもらって、抗生物質とステロイドを注射しました。即効性はないものの、1週間程度効果が続き、炎症を抑えるものだそうです。
内服薬は今回は特に処方されませんでしたが、「ビクタスSMTクリーム」という塗薬を処方され、毎日1回顎の患部に塗って様子を見ることとなりました。
費用は、10000円いかないくらいです。
完治するまでにはそれほどかからないそうですが、最低でも1週間は様子を見ていくこととなりました。
まとめ
猫ニキビを見つけたら、無理に除去しようとせず、まずは家でできるホームケアをしてあげてください。その際、ぬるめのお湯で濡らした布類で拭き取るか、猫用シャンプーで優しく患部を洗ってあげる事が効果的です。
そもそも猫ニキビにならないように、食器や猫の口周りは常に清潔にすることを心がけてください。また、万が一重症化した場合は動物病院へ速やかに受診してください。費用も1万円程度とかかりますので、なるべく早期発見、早期治療が良いと思います。